熱処理Vol.3〈光輝・浸炭・浸炭窒化とは〉

今回は熱処理の方法について説明するね！

熱処理にもいろんな方法があるの？

今回説明するのは

光輝熱処理、浸炭処理、浸炭窒化処理の3つだよ。

どれも聞いたことがないから想像がつかないなあ。

光輝(こうき)って？

じゃあまずは光輝熱処理について説明するね！

光輝熱処理は

鋼材の表面が酸化しないように処理する方法だよ。

酸化しちゃダメなの？

酸化してしまうと表面がめくれたり荒れたりするんだ。

そうすると寸法が変わったり、

うまくメッキが出来なかったりしちゃうんだよ。

そうなんだ！

じゃあ酸化しないためにどうするの？

炉の中をガスで満たして

酸素が入らないようにする事で酸化を防ぐんだ！

なるほど！

酸素にできるだけ触れなければ酸化も防げるんだね。

じゃあ浸炭(しんたん)は？

浸炭処理は鋼材の表面に炭素を浸透させる処理なんだ。

どうして炭素を浸透させるの？

元々炭素量が少ない鋼材だと、硬くなりにくいから

表面に炭素を浸透させることで

表面を硬くすることができるんだよ！

浸炭窒化(しんたんちっか)とはどう違うの？

浸炭窒化処理は鋼材の表面に

炭素と窒素を浸透させる処理なんだ。

窒素が入ると何が変わるの？

窒素を入れることで

浸炭処理より低い温度でも硬くできるようになるから

処理するときの温度を下げて

歪みを少なくすることができるんだよ！

両方とも表面を硬くするための処理なんだね！

そうだね。

浸炭処理も浸炭窒化処理も

表面を硬くすることで摩擦に強くなるんだ。

主に、シャフトやベアリング

ギアなどの処理に使われているよ！

次の工程や使用用途に合わせて

いろんな処理の仕方が使い分けられているんだ！

熱処理って難しいんだね。

熱処理って奥深いんだよ！