熱処理Vol.4〈窒化処理・軟窒化処理とは〉
今日は窒化処理について説明するんだけど
窒化処理って聞いたことある?
聞いたことはあるよ!
でも何の処理かわからないなあ…
窒化処理っていうのは鋼材の表面に
窒素を浸透させて表面を硬くすることで
摩擦に強くすることができる処理なんだ!
前回の浸炭処理とは何が違うの?
全然別物だよ。
浸炭処理と窒化処理は硬さや硬くなる部分の厚み
処理の温度とかいろいろ違うんだ!
窒化処理は鋼材にもよるけれど
浸炭処理よりも硬くすることが出来るし
低い温度で処理することが出来るから
歪みを少なくすることが出来るんだよ。
じゃあ窒化処理をするほうが良さそうだね!
そういうわけでもないんだよ。
窒化処理は浸炭処理と比べると硬くなるけど
硬い部分が薄いから負荷がかかると
割れたり折れたりしてしまうことがあるんだ。
なら折れないための別の方法があるの?
そういうときは軟窒化処理という方法で処理するよ。
さっきの窒化とはどう違うの?
軟窒化処理は窒化処理よりも表面は軟らかくなるけど
金属疲労には強くなるんだ。
だから折れにくくなるんだよ!
摩擦に強くしたいか
負荷に強くしたいかで変わってくるね!
用途や場面に合わせて
いろんな処理を使い分けているんだよ。
熱処理って難しいんだね。
熱処理って奥深いんだよ!
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