熱処理Vol.2〈焼きならし・焼きなましとは〉

今回は焼きならしと焼きなましについて説明するね!

知ってるよ!柔らかくできるんでしょ?
少し勉強したんだ。

すごい!ならしとなましの違いは分かるかな?

ちょっとまだ分からないなあ・・・

じゃあその違いを説明していくね。
まず簡単に言うと柔らかさと粘りが違うんだ!

柔らかさと粘りで何が変わるの?

鋼材の塊を削るときに柔らかくて粘りがありすぎると
削りにくくなってしまうんだ。
そういう時は焼きならしをするんだよ。

焼きならしをすると削りやすくなるの?

焼きならしは柔らかくしつつ
削りやすいようにする方法なんだよ!
でも削りやすくなる代わりに
曲げたりして形を変える加工には向かないんだ。

なるほど!
削る加工をしたい鋼材は焼きならしをするといいんだね。
じゃあ曲げる加工をしたいときはどうするの?

そういうときは焼きなましだよ!
焼きなましは焼きならしと比べて
柔らかく粘り強くなるんだ。

まとめると焼きならしは削りやすく
焼きなましは曲がりやすくなるってこと?

ざっくりいうとそういうことだね!

それじゃあ焼きならし焼きなましはどうやってするの?

どちらも高温にするところは同じだけど
その後の冷ます方法が違うんだ。
焼きならしは空冷といって、
炉から出して空気中で冷ますんだけど
焼きなましは炉冷といって、
炉の中でゆっくりと冷ますんだよ。

ゆっくり冷ますと柔らかくなるってことか!

一つの例を説明するとこういった流れがあるよ


熱処理って難しいんだね。

熱処理って奥深いんだよ!
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