金属熱処理に関する用語「ま行(まみむめも)」
- マルエージ
- 低炭素合金マルテンサイトを時効によって硬化する操作。
- マルエージング
- マルエージング鋼(18%, 20%, 25%Ni鋼)に対する強化熱処理をいう。いわば、マルテンサイトの時効処理を意味する。
- マルクエンチ
- マルテンパのこと。マルテンパを参照。
- マルテンパ
- 鉄鋼を焼入れする際にひずみの発生と焼割れを防ぎ、しかも適当な焼入組織を得るために、マルテンサイト生成温度域の上部、またはそれよりやや高い温度に保持した冷却剤中に焼入れして、各部が一様にその温度になるまで保持したのち徐冷する操作。マルクエンチともいう。
- 水焼入れ
- 冷却剤に水を用いて行う焼入れ。
- 無心焼入れ
- 部品の断面心部まで焼入れ硬化すること。
通常、心部が50%マルテンサイトになるような焼入れに該当する。
- メタコライジング
- 鋳鉄部品の表面にアルミニウムの溶射を行う方法。メタコライジングによって、鋳鉄部品は高温酸化に耐えるようになる。
- メタライジング
- 非金属面に金属層を形成させ、非金属の外観を金属化させること。金属被膜を作る方法には、溶射法、真空蒸着法、無電解めっき法などがある。
- メタリコン
- 吹管炎または電弧で溶融させた金属を高圧のガスまたは空気によって、めっきしようとする金属表面上に極めて細かい霧として吹き付ける方法。
- 免疫熱処理
- チタンやニオブで安定化しないもの、あるいは低Cでないオーステナイト系ステンレス鋼も、溶接や熱間加工後、815~845℃で24時間以上の加熱を行うと、粒間腐食を生じなくなる熱処理の方法。
- モース硬さ
- 鉱石の硬さを比較する基準で、引っ掻きによって硬さを求めるもの。